肥満の予防
自分の飼っている犬を太らせたくない場合、基本的なことは必要以上に食事を与えないことです。NASの勧める方法では、成犬の場合ドッグフードを1日に1~2回に制限して、思い切ったベジタリアン食にしても安全であるとされています。
ただし、タンパク質がカロリー比の10%は必要であるようです。人間から見たらほんのひと口だと思えても、それが積み重なると想定以上のカロリーオーバーになりこともあります。与えたい気持ちを少しだけ抑え、適量を与えるように心掛けましょう。
そして、適度な運動をすることが重要です。食事から摂取したエネルギーを上手に消費しなければ、脂肪が増えてしまいます。適度な運動を心掛けて理想的な体型をキープしましょう。
定期的に体重などを測定して記録をとっておくのも良いでしょう。肥満になってしまってからのダイエットはやはりきついものです。記録をとっていれば体重が増えていることが分かりますので、そのような場合には食事で調整したりできるのです。
ペットの成長期に太らせないようにすることも有効な方法です。脂肪細胞の数というものは成長期に決まり、その後は増えも減りもしません。太るということは脂肪細胞のサイズが大きくなっていくのです。したがって、成長期に脂肪細胞の数をできるだけ作らないようにすれば、成長した後に肥満になりにくくなります。逆に、成長期に太らせてしまうと将来的に肥満になりやすく、かつ痩せにくい体となってしまいます。