ペットの肥満とその影響
ペットを飼う人は日本に限らず世界中で増えているようです。そして、ペットの肥満というものも世界的に流行しているようです。NAS(全米科学アカデミー)によれば、先進国においてはペットの4分の1が肥満であるということです。犬の種類によっては肉感的なものもありますが、そうでない場合には極力肥満を避けるようにしなければなりません。
肥満というものは、人間の健康にとっても悪影響を及ぼすものですが、ペットにとってもそれは同じことです。丸々と太った犬は痩せた犬よりも可愛く見えるものですが、肥満となったペットは体の色々なところに障害を持つようになるのです。
心臓は体全体に血液を送り出さなければならないので、体が太った分余計に働かなければならなくなります。そのため、心臓に余計な負担がかかるようになり、その寿命も短くなってしまいます。
身体を支えている関節も体重が増えればそれだけ負担が増えることになり、関節炎などを引き起こしやすくなります。そもそも関節炎や椎間板ヘルニアなどがある場合には、さらにそれを悪化させてしまいます。
また、首の周りに脂肪がついてしまうと気管虚脱を起こしやすくなるため、呼吸がしづらくなってしまいます。この他にも、糖尿病になりやすくなったり、皮膚のトラブルを起こしやすくなったり、免疫力が低下したりします。このように、ペットの肥満というものは非常に由々しき問題であるのです。